縁側

残念なネトゲプレイヤーによる残念なタルタロスブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【ロトモド】青空の下で

ドヤティブ度MAXだったらどうなるのだろうかという実験。
結論、ウザイだけだった。


・ロト→モドでギャグを目指した。
・非常に変態で残念でウザイ勇者様。
・変態に付き纏われている可哀想な大魔法師。
・ロトにとってモドはマイエンジェル。
・モドにとってロトはただの迷惑な馬鹿。
・かっこいいロト様なんていない。
・デレる大魔法師もいない。
・それでもよい方のみ、追記から。






***********



――何処か遠くで、鳥のさえずりが聴こえる。

郷里のグリンデルを思わせるような、涼しげなその鳴き声。

深い深い眠りの淵に沈んでいた私の意識は、そんな鳥の鳴き声と

窓からカーテン越しに差し込む柔らかな太陽の光によって浮上した。

珍しくすっきりした目覚め。今日は朝からよい天気のようだ。





【青空の下で】





さて、本日は何をしようかなどと考えていた私の耳に届いた、扉を叩く音。

誰かわからないが自ら迎える事もなかろうと、アルポンスを向かわせる。

扉を開けたアルポンスが、何かに怯えたような悲鳴をあげた。

――嗚呼、非常に嫌な予感がする。

しかし、このまま扉を閉じてしまえと命じても、きっと無理なのだろう。

諦めて扉の方を見やる。私は嫌な予感が当たっていた事を知った。

そう、扉の隙間から覗くのは、ずっと私に付き纏っている馬鹿の姿。

私と目が合うや否や、馬鹿は満面の笑顔を浮かべてこう言い放った。


「クロモドさん、狩りに出かけましょう」
「だが、断る」


冷たく答えて扉を閉めようとしたが、素早く間に剣を捻じ込まれた。

あまり鋭利ではない筈の儀礼用の剣の筈なのに、ごりりと扉が削れる。


「ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。
 必ずとも貴方を護りきってみせますからね」
「貴様に護って貰わずとも、自分の身くらい自分で護れる」


後ろでドン引きしているアルポンスを指差して苛々と言えば、

アルポンスはびくりと震えた。ちっ、この駄犬が。


「まさか……私の身を案じて下さっておいでるのですね!
 大丈夫です、貴方への愛で不死鳥のように復活致しますよ!」
「いらん。そのまま死ね」
「嗚呼、私が寂しくないように貴方より先に逝けというご配慮なのですね!
 クロモドさんは流石私の天使です……何という素晴らしい心遣い!
 しかし、ご安心下さいね。
 貴方が天寿を全うされるその時には、私もすぐに後を追わせて頂きますので!」


この馬鹿はどうしてそういう思考回路になるのだろうか。

確実に正常とは思えない。今すぐにでも医者に掛かるべきだ。

しかし、そう告げればまた身を案じる云々と誤解されるので、口を噤む。

黙り込んだ私を肯定と受け取ったのか、馬鹿は私を無理矢理家から連れ出した。

もう諦めてさっさと疲労を消化しきってしまった方が早そうだ。

溜息をついて見上げた空は、腹が立つ程に澄み切った青空だった――。





――上機嫌な馬鹿に連れられて辿り着いた先は、海賊の巣だった。

意気揚々と狩り出す馬鹿の姿を視界の端に捉えながら、魔法を放つ。

馬鹿は剣でくるくると魔方陣を描きながら叫んでいた。


「薄汚い下賎な海賊の手などに、
 地上に舞い降りた最後の天使を穢させはしませんよ!」


触れられるのが嫌ならば、こんなところに来なければよいのに。

因みに、天使とやらが誰を指しているのかは、私の脳が考える事を拒否した。

馬鹿が殲滅しきれなかった敵に、氷の矢を放つ。

吸い込まれるように収束した矢は敵の身体を一瞬で凍らせ、そのまま粉々に砕いた。

陽光を受けた氷の欠片がきらきらと輝く。それは命の最期の輝きのようで。

一瞬気を取られた私の姿を見て好機と思ったのだろうか。

茂みから大量の海賊達が姿を現し、一斉に踊りかかってきた。

――魔力の盾を張って敵を足止めし、敵の攻撃範囲外に一歩下がり火炎旋風。

即座に脳内で最高の手段をシミュレートし、バリアを張ろうとしたその瞬間――。


「クロモドさん、危ない!」


切羽詰った声を認識すると同時に、私の身体は宙を舞った。

――嗚呼、本当に空が青いな。

スローモーションで移り変わる景色を眺めながら、そんな事を思った。

私に受け身を取る事など出来る筈もなく、地面に叩き付けられ、息が詰まる。

滲んだ涙で霞む視界の端には、大量のモンスターに転がされていく馬鹿の黒い影。

壁際に追い詰められ、まるで回し車のようにくるくると回っていた。

同時に、馬鹿のHPバーが面白いくらいにごりごりと削れていく。

間に合わないと判断した私は、溜息をつきながらゆっくり起き上がった。

杖を握り締め、馬鹿に群がる敵の集団を見据える。

状況判断も出来ない馬鹿に突き飛ばされ、無駄な時間を食ってしまった。

打ち付けられた背中が痛い。あの馬鹿の所為だ。死ねばいいのに。

そう思ったのと同時に、馬鹿のHPが0になった。ざまぁみろ。

こちらに振り向いた敵に向けて大魔法を放つべく、魔力を集中する。

しかし、私が炎の魔方陣を敷く前に、敵の背後から眩い光が立ち上った。

光の衣を纏ったまま敵の集団に突っ込んだのは今しがた死んだばかりの筈の黒い影。

円陣状に現れた魔力の剣でその総てを串刺しにし、青い魔方陣でとどめを刺した。

例えクリアボーナスが下がったとしても、そのまま寝ていれば静かだったものを。

舌打ちしたい気分の私に、馬鹿は駆け寄ってきた。


「ご無事ですか、クロモドさん!
 貴方が敵の集団に輪姦されるけしからn……げふん。
 居た堪れないお姿など見たくはなかったので、つい身体が動いてしまいました」


何か嫌な言葉を言いかけたようだが、考えるだけ無駄だ。スルーする。


「貴様が突き飛ばさなければ、痛い思いの一つもしなかっただろうな」
「そうですね、クロモドさんのか弱いお身体では、
 痛いと思う間もなくあっさり殺されてしまいますね!
 貴方が私以外の手で天国にイかされてしまうなど、
 想像しただけで胸と私の分身が熱く……げふん。
 嫉妬の炎で、この身がこんがり食べ頃に焼かれてしまいますからね!」


顔面が血塗れの癖に、誇らしげに輝くドヤ顔。その発言の半分も理解出来ない。

けれど、此処で反論しても無駄なのはよく理解っている。再びスルーする。


「もう何でもよいから近寄るな。
 私の服がお前の血で汚れてしまう」
「嗚呼、本当ですね。
 クロモドさんの身体を包むお召し物は、
 白い液体以外で汚されるべきではないのです!」


この馬鹿は、私に子どものようにホットミルクでも零せと言うのだろうか。

会話にならない会話に、ずきずきと頭痛を覚える。嗚呼、帰りたい。

中々増えない私の疲労度とは裏腹に、目に見えない疲労度だけが溜まっていった。

嗚呼、いつになったら私の心はこの青空のように晴れるのだろうか。

眩しいくらいに輝く太陽を、怨みの篭った眼差しで睨みつけるしかなかった。



***********


ドヤティブ\(^O^)/





おわれ。

スポンサーサイト
  1. 2010/10/22(金) 17:30:58|
  2. ロトモドロト
  3. | コメント:0
<<【ロトモドロト】月が綺麗ですね | ホーム | 【ドヤドジ】貴方に捧ぐ、罪と罰>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。