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残念なネトゲプレイヤーによる残念なタルタロスブログ

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【ロトモド】小さな悪戯には小さな仕返しを

先月のこあさんとの萌語りの結果がこれだよ!/(^O^)\
こあさんの優しいロトモドはブクマからどうぞ(*´д`)ハァハァ



・朝に弱いモド。
・そんなモドを世話するロト。
・ロトがどうしようもない馬鹿。
・モドのロトに対する扱いが酷い。
・結局、何だかんだでバカップル。
・ソレでもよい方は追記から。




***********



まるでぬるま湯のようなふわふわとしたまどろみの中、

自分を呼ぶ誰かの声が聴こえた気がした。

夢の世界に囚われた“私”をそっと掬い上げるように、

優しく繰り返し呼び続ける、誰かの声。

その“誰か”が“誰”なのかを理解し、また朝が来たのだと知る。


「……さん。クロモドさん、朝ですよ――」


――起きて下さい。

その心地よい声をもう少し聴いていたいような気もしたが、

きっとそろそろ起きないと“実力行使”をしてくるだろう。

その手にはのるものかと気力を奮い立たせ、ゆっくり瞳を開いた。

ぼんやりとした視界に、部屋を照らす光と黒い人影が映る。

窓から差し込む日光の明るさに目を慣らすように、

瞬きをしながら先程の声の主に応えた。


「……あぁ。おはよう、アエルロト」
「おはよう御座います、クロモドさん」


視界同様ぼんやりとしたままの頭でアエルロトの言葉を聞き取ると同時に、

きっと浮かべているであろう笑顔が脳裏を過ぎる。

寝起きと元々の視力の弱さで、実際の彼の顔など見えてはいないのだけれど。

ゆっくり起き上がろうとすれば、そっと自然に手を貸してくる。

介護される老人にはまだ早いなどと内心不満に思いながらも、

添えられる手から伝わる暖かさと心遣いが心地よい。

クロモドが朝に弱い事は、共に旅をしている仲間の間でも有名な事で。

その扱いを心得ているアエルロトは、敢えて急かしたりなどしない。

上体を起こしてベッドに腰掛けたクロモドの覚醒を待ちながら、

手にした櫛で壊れ物に触れるかのように丁寧に、

未だぼんやりしたままの恋人の髪を梳いていく。

丁寧に梳られた長い髪を後ろに束ね終えた頃、漸く思考回路が働いてきたのか、

何かを捜すように視線を彷徨わせていたクロモドが口を開いた。


「……アエルロト、私の眼鏡を知らないか」
「おや、見当たりませんか?」
「いや、違うな……お前、私の眼鏡を何処に隠した?」


例え相手の表情がはっきり見えなくとも、

声に含まれる微妙な感情の変化を読み解く事は出来る。

犯人を断定したクロモドの軽い怒りを含んだ声を、

アエルロトは飄々と受け止めた。


「何故、私が隠したと?」
「お前のしそうな事だろう? 何が楽しいのかは知らないが――」


――全く理解出来ない。

溜息をつきながら、反省の色が全く見えないアエルロトの顔を睨み付ける。

しかし、敵はこちらの反抗的な態度すら楽しんでいるのだろう。

酔狂な事だと思うし、元よりそんな気持ちを理解するつもりもない。

手を差し出して返却を促すと、その手をそっと両手で包み込まれた。

ムッとしたので、ぺぃっと振り払う。馬鹿か、コイツは。


「見えなくとも、きちんとエスコート致しますよ?」


前言撤回。馬鹿だ、コイツは。

何故こんな馬鹿に惚れてしまったのか。

そして、何故恋人という立場に収まってしまったのだろうか。

その事実と、更には普段やられっぱなしだという事が悔しい。

どうにか仕返しをしつつ眼鏡を手に入れる術を考えないといけないようだ。

しかし、下手な事を言えばきっと墓穴を掘る事になるのだろう。

この馬鹿の脳内変換能力は、こちらの予想を遥かに超えている。

冷たくあしらっても、照れ隠しだと受け止められるくらいなのだから。

――もしかしてドMなのだろうか?

使用するスキルの特性を考えても、可能性は大いに有り得る。

ならば、優しくすればどうだろうか?

確かに今まで一度たりとも、恋人らしい優しい言葉などかけた事はなかった。

“仕返し”の方法が決定した。


「――もう一度言う、眼鏡を返せ」
「私が貴方の眼鏡の代わりになりますよ?」
「それだと……お前の顔が、見えないだろう?」


――確かに今口にした通りだった。

言葉を詰まらせて動きが止まったこの馬鹿の顔がよく見えないのが、悔しい。

こいつはどのような表情を浮かべているのだろうか?

悔しがっている? それとも、照れている?

どちらにしても、普段は飄々とした態度を崩さない、

小憎たらしいこの馬鹿を動揺させる事が出来たという事実が嬉しい。

きっと今の自分は、とても満足げな表情を浮かべているのだろう。


「さぁ、眼鏡を返して貰おうか」


言葉と共に手を差し出せば、今度はお手などされなかった。

しかし、返って来たのは消え入りそうな声だけで。


「――ません」
「何だ?」
「とてもじゃないですが、返せません」
「……は?」


続く言葉に、今度はこちらが驚く番だった。


「今の私はとても情けない顔をしていますので――」


――貴方の言葉が嬉しすぎて、夢を見ているのかと。

本心からなのであろうが、その大げさな言葉に頭が真っ白になる。

あまりに幸せそうに言うものだから、逆にこちらが恥ずかしくなってしまった。

自分の発言とアエルロトの発言が脳内で繰り返し再生され、かっと顔が熱くなる。


「――早く眼鏡を返せ!」
「それは出来ませんと何度申し上げれば――」
「私だけこんな顔を見られているのは、ずるいだろう。お互い様、だ」
「それはそうですが……」


拗ねたようにふぃと顔を背ければ、漸く差し出された眼鏡が陽光を反射して輝く。

朱に染まった頬を隠すよう、俯いたままゆっくりと眼鏡をかけた。

ふと前を見れば、薄く染まった頬を隠そうともせず、とても幸せそうに笑う恋人の顔。

――こんな顔が見られるなら、たまには優しい言葉もよいのかもしれない。

そう思っている自分に気付いて、顔の温度が更に上がった。



***********


変態という名の紳士はとてもポジティブ←



おわれ。

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  1. 2010/09/12(日) 03:51:08|
  2. ロトモドロト
  3. | コメント:2
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コメント

ごちそうさまでしたっ

(がたごたがしゃん

初っ端から取り乱してすみません、お邪魔します<(_ _)>
ふぇええ…!まさかの眼鏡ネタが読めるなんて…!

大人しく髪を梳いてもらう先生とか、照れちゃう勇者ほくほく…っ
先生の仕返しがかわいすぎて、中の人までクリティカルヒットありがとうございました(げふう
素敵な小説ごちそうさまです(*・・*)
  1. 2010/09/13(月) 12:24:45 |
  2. URL |
  3. こあ #CjlWd7YA
  4. [ 編集 ]

お粗末様でしたっ

Σ大丈夫ですかΣ(´□`|||)

ようこそようこそ、狭苦しい場所ですが!
こあさんとの語りで生まれた話です。
いつも素晴らしい萌えを感謝なのです(*ノノ)

大人しくというか隙をつかれてるというかw
たまにはドヤ様も照れればイイと思うのよ!(`・ω・´)
わーい、先生可愛いって言ってもらえた(*ノノ)
きゃー!Σ(´□`|||)
\キュアーッ!/←
お粗末様でした(>ω<)ノ
  1. 2010/09/15(水) 19:54:25 |
  2. URL |
  3. 座敷 #-
  4. [ 編集 ]

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